第2回こども国際映画祭 in 沖縄（KIFFO）

  

8月10日(日)
今日は、京都国際子ども映画祭20周年記念の4日間の映画祭の最終日となりました。
最終日となると、子どもスタッフも気合が入ってきます。
昨日来れなかったスタッフも今日は来れたので、人数も増えて、さらに活気づいてきました。
子どもスタッフのリーダーは来ていましたが、副リーダーは電車に乗れずに来れませんでした。
副リーダーと仲良しな男の子2人は、「副リーダーはここにいる」と言って見えない副リーダーと一緒に写真を撮りました。



その仲良しな3人組の男の子のうちの一人の子が「リーダーや副リーダーのあり方」など、とてもタメになる話を沢山話してくれました。
私は一生懸命メモって、一生懸命話を聞きました。
子どもスタッフの子に沢山、色んな事を教えてもらい、本当にすごいな、と感心しました。
でも、今日は子ども審査員の子達も頑張っていました。
今日は最終日なので、長編映画と短編映画のグランプリ作品をそれぞれ決めなければいけません。



子ども審査員の子達は朝から集まって、グランプリ作品をどれに決めるか話し合っていました。
白熱した討論が繰り広げられ、中には「観客賞」や「グランプリ」という呼び方が気に入らない。1位、2位、3位がいい!!!!!
と言う子もいたそうで、決めるのに時間がかかったそうです。
でも、私は、こうやって、皆が妥協せずに自分の意見を言い続けることが出来るのはとても素晴らしいことだと思います。
子ども審査員の皆さんを見習って、沖縄のスタッフも自分の意見を言うことが出来たらいいなと思います。

また、子ども審査員の皆は審査員ノートというノートを利用して、映画の内容などを思い出していました。
審査員ノートは見た映画の感想を書くスペースがあり、自分が思ったことを後で見返すことが出来るので、自分の意見を、より深めることが出来、とても便利だと思います。
沖縄でも、このようなノートを作って、活用していきたいと思います。
またまた、良いアイディアをもらいました。

また、今日は、「僕はもうすぐ十一歳になる。」という長編映画の監督さんと子役の２人のトークショーが行われました。



この時は、お客さんがとても積極的に質問していたので、会場も盛り上がっていました。
この映画の監督の神保監督は長編映画を作ったのは初めてだ、と言っていたので、とてもびっくりしました。初の長編映画なのに、こんなに注目を集めて、映画祭に出れるなんて、本当にすごいな、と思いました。

また、別館では、京都国際子ども映画祭の「２０年の歩み」と題した、２０年間の写真や資料のパネル展が行われ、お客さんもじっくりと見ていました。







その別館で、ついに、子ども審査員からの短編・長編映画のグランプリ作品が発表されました。

結果は、短編映画のグランプリが「ダムキーパー」で、長編映画のグランプリは「地平線のキックオフ」でした。
また、今年の観客賞は、「僕はもうすぐ十一歳になる。」と２票差で「砦島の思い出」になりました。
オーバーボイスの効果があったりもしたのかな、と思いました。
入賞作品の監督さんには賞品が贈られるそうです。
審査員がなぜこの作品を選んだのか、その理由を発表していました。



短編映画では、審査員のほぼ全員の子が「ダムキーパー」がグランプリ作品にふさわしい、と言っていました。
なぜほとんどの子が、この作品を選んだのか、その理由は、ぶたは始め、いじめられていて、全然笑顔を見せなかったが、きつねと友達になり、楽しそうに笑うようになった。このようなぶたの表情の変化が「友達は大切だ。」と教えてくれる。　友達の大切さを教えてくれる、とてもいい作品だ、というコメントがありました。
私は、子ども達はこの作品がどのようなことを伝えたいのか、ちゃんと考えて映画を見ているんだな、と感じました。
このようなことを考えて映画を見ると、映画の中の様々なことが学べると思います。
映画祭は、そのことが学べる良い機会になると思います。

その映画祭に実際に来ている人はどう感じているのかをインタビューしてみました。
インタビューしたのは３０代の女性の方です。
この女性は親子３世代で映画祭に来ていました。映画祭に来るようになってから３年目で、京都に住んでいるそうです。
今日、上映された映画について聞くと、
「主人公と同じ年齢の子どもがいるので、映画を見て、どう思ったか、聞いてみたいです。」
と話していました。
インタビューをしてみて、思ったことは、映画は色んなことについて考えることが出来る、とても良い材料になる、ということです。
私たち、こども国際映画祭in沖縄＜KIFFO＞のスタッフ皆で、色んなことを、考え、学ぶことが出来るような映画祭を作っていきたいです。
今日は映画祭の最終日で、色んなことを学びました。
京都の皆さん、私たちに沢山のことを教えて下さり、ありがとうございました。
沖縄でも、教えて下さったことを参考に、良い映画祭を作っていきたいです。
この４日間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

特派員：宮城柚希
  

8月9日(土)
今日は、台風が接近してきて、警報が出たため、子どもスタッフは自宅待機になってしまいました。
私は警報が出ているということを知らずに、会場に来て子どもスタッフが全然いなくてびっくりしました。
子どもスタッフが全然いなかったので、私と大人のスタッフの方のお孫さんと子どもスタッフ2人の子ども4人で頑張りました。


今日は、韓国の映画の監督さんがいらっしゃって、トークショーをやる、ということだったのですが、子どもスタッフが2人しかいなかったので、質問を大急ぎで考えたり実際に質問してみたり、トークショーが終わったらすぐ影アナに戻ったりと、とても忙しそうでした。




今日は初めて見る映画もあり、その映画はオーバーボイス方式で、劇団の方々が頑張って下さいました。


子どもスタッフのリーダー、副リーダーも台風のため、来ることができず仕切ってくれる人もいないのに、自分達で考えて行動出来ていたのですごいな、見習いたいな、と思いました。
そんな苦労が実ったのか、警報が出ているにも関わらず、お客さんがどんどん入ってきて、皆でとても喜びました。
最後のステージは短編映画を上映して、韓国の映画の監督さんのトークショーもありました。


司会の子どもスタッフの人は、お客さんからなかなか質問が出ない時に、ちゃんと質問を促したりしていて、本当に偉いな、と思いました。
その中学校2年生の男の子は休憩時間中に、おばあちゃんが大人スタッフで手伝いに来ていた小学校2年生の男の子と、初対面なのにとても仲良くなっていて、ずっと2人でおしゃべりしていました。


話の内容を聞いてみると、中学校2年生の男の子が、ずっと「1+1=3だ」と、自信満々に話していたので、ずっと「1+1=２だよ!!!!!」と言っていた小学校２年生の男の子も、だんだん自信がなくなってきて、「1+1=２だよね!?」とすごく助けを求めてきていました。
こんなやりとりがずっと続き、周りで見ている人の心を癒してくれました。
一日の映画の上映が全て終わり、スタッフの皆で一緒に懇親会に行きました。



映画の子役さん、監督さんも沢山来ていて、普段、生活していて会えないような人達と沢山おしゃべりして、本当に自分の世界が広がりました。
特に、一緒にご飯を食べた韓国の監督さんや助監督さん、通訳の方や、子役の紫英(しおん)ちゃんと仲良くなれて、本当に良かったです。


韓国の監督さんは、「NAKAMA」という言葉がとても気に入ったようで、ずっと皆で「NAKAMA(仲間)」と連呼していました。



今日の夜はとても素敵な夜になりました。  

8月8日(金)
今日は、朝から子どもスタッフと一緒に活動してみたり、活動の様子などの写真などを撮ったりしました。


子どもスタッフは皆明るくて、とても楽しそうに活動をしていました。
また、お客さんへの声かけがとても積極的で、パンフレットなどもしっかり渡していたので、このような所を学んで、沖縄でも出来たら良いな、と思いました。


映画が始まる前の劇場内でのマナーの呼びかけも、子どもスタッフが作った映像が流れて、そんな面白いやり方もあるんだな、と、とても勉強になりました。


映画は、オーバーボイスといって、吹き替えされていない映画をその場で吹き替えするやり方があるのですが、プロの劇団の方を呼んで吹き替えをしてもらったり、子どもスタッフが吹き替えをしていたりして、とても本格的でした。子どもスタッフもとても上手で本当にすごかったです。沖縄でもやってみたいな、と思いました。
今日は、短編映画を6本、長編映画を2本見ました。
一日に、沢山の映画を見ることができたので、とても満足しました。
短編映画は、見る機会が少ないので、一度に6本も見ることが出来、得したな、と思いました。
また、昨日私が見逃してしまった映画の監督さんや主人公の子役さんがいらっしゃっていて、映画の見所や撮影で苦労したこと、楽しかったことなどを楽しくお話ししてくださいました。
子役さんにも挨拶させて頂きましたが、私と同い年と、私の一つ下の子がいて、二人とも私と同世代なのに、すごくしっかりしていて、子役さんのすごさを改めて感じました。


今日一日、沢山のことを学ぶことが出来、本当に良かったです。


明日は、子どもスタッフの皆と打ち解けられたら良いなと思います。  

京都国際子ども映画祭が20周年を迎えるということで、歴史のある映画祭を見て学び、第1回こども国際映画祭in沖縄に生かそう!!ということで、宮平ディレクターと、子どもスタッフの私、宮城柚希が特派員として、京都国際子ども映画祭を視察することになりました!!!
これからはその視察の様子を報告したいと思います。

8月7日(木)
いよいよ沖縄を出発!!!


行ってきます!!!!!
関西空港に到着。特急電車に乗って京都を目指します。



京都駅に着きました!!!


京都国際子ども映画祭の会場、京都文化博物館ヘGO!!!!!


会場はとても広くて歴史のある建物でした。


この日は到着が遅くて、残念ながら、会場の様子を見ることが出来ませんでした。8日は沢山見学したいと思います。

特派員：宮城柚希